休業充電生活 セカンドシーズン 28日目

 令和三年二月三日は立春…残念ながら2月7日(日)に緊急事態宣言の解除とはなりませんでした。

 

と、申しましても…この時間も働いて頂いてる医療従事者の方々の気力、体力、精神力を察すると必然かと思います。一日も早い終息と他愛もない日常が戻りますよう願いを込めまして当店も

 

〝3月7日(日)まで休業延長させて頂く事と致しました。〟

 

また、皆様におかれましては引き続きの御不便と御心配をお掛けする事になりを心よりお詫び申し上げます。

 

 私は変わらず店内換気、清掃、植栽の手入れ、事務処理作業がありますので二、三日に一度は店に向かいます。シャッターが開いておりましたらお立ち寄りより頂き

 

〝違いのわかる男〟

ネスカフェゴールドブレンドで一服されていって下さい。

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 もう十年、楽しませて頂いてる当店の看板植物ストレリチア(南アフリカ原産)、この時期は室内で保管するのですが今年は常に屋外…みぞれが降ろうが雪が降ろうが、力強く新芽が出てきた。

 

 この新芽が葉になる頃は、あなた様と再会出来るかと思うと…今から楽しみでならない。

 

〝もう少しお時間を頂き最高の春を待ちたいと思います!〟

 

引き続きバードラゴンフルーツを宜しくお願い致します。

休業充電生活 セカンドシーズン 20日目

 まだまだ、寒い日が続いておりますが皆様お変わりありませんでしょうか?

私は本日も平熱、味覚アリ、血圧変動ナシ、体重は大台を行ったり来たり体調管理には気を使いますが熊の冬眠並みに睡眠がとれているので体調は問題ナシ。

 

 防寒、マスク着用して自転車で店に向かうが人通りはある、やはり気になるのが周囲の飲食店、フランス料理店のSiOさんは、8:30から朝ディナーが始まった。

 

 店に到着、本日の作業は年末に出来なかった大掃除を開始するも、通年の半分以下の時間で済んだ、、これは、前回の緊急事態宣言中に豪快な断捨離を行った事によりスッキリした空間になったためと思われる。

 そんな…今夜は時間が余ってしまったのでお客様によく御質問頂く事ついてお答えさせて頂けたらと思います。

 

Q、なんでドラゴンフルーツなんですか?

A、ハイ、2002年の3月に下北沢のバーイディオサバンを退店した頃、御常連のお客様男女四名でベトナム旅行に行こうと話が出たが私は開店資金を減らす事に難色を示していた。

 

 コーディネーターのジンジャーは某女性誌の編集者、特集で〝大人のヴェトナム〟を取材したばかり、どこの旅行会社よりも完璧なコースを案内出来ると熱く語ってくれた。

 

「ヒサさんも、こんな時しか長期休暇は取れないし…少しゆっくりしたらどう?」

 翌日、都庁にパスポートを作りに行く。

 

(中略)

 

 成田発ヴェトナム航空に搭乗しアオザイを着用した美しい客室乗務員に案内されながら約八時、ホーチミン国際空港(改装前)に到着した。

ゲートを通過すると目に映るもの全てが…まるで別の惑星に来たのか?と、思うほどの衝撃を受ける。

 傘を被ったオバチャンが屋台に山積みにされた、花?野菜?果物?…これは何だ?

 

 それが、〝ドラゴンフルーツ〟との出逢い、日本に例えるとリンゴやミカンといったポピュラーな果物のようであちこちの屋台で見かけた。

 

 世の中を知ったふりをして自分が見てきた世界は狭かった、日本が島国だと認識したのもこの時……自分の店を持つにあたり初心にかえる意味も込めて、その夜、サイゴン川沿いにあるマジェスティクホテルのバーでマティーニを飲み干し…店名は

 

〝バードラゴンフルーツ〟と決めた。

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休業自粛生活 セカンドシーズン 11日目

 二度目の緊急事態宣言、起き抜けのコーヒータイム 味覚アリ、体温35.2血圧131/80、体重は……

 

 僭越ながら私の測り方は、お手洗いを済ませ全裸となり体重計に乗る…眼下に映し出されるは我が戦友でもあります、へっぽこ小隊長に敬礼してから表示を見る方法…うーーん、やはり…大台に乗る手前だ、、首を振りながら身支度をしマスク着用してチャリンコで店に向かう。前回の緊急事態宣言(2020年4月)と比べるとマスクやトイレットペーパーなどの売り切れもなくスーパーの混み具合も気になるほどではない。

 代々木上原界隈の飲食店では前回の緊急事態宣言時よりお弁当を店頭販売する店舗はほぼなし。17:00頃から20:00(L.O19:00)の三時間勝負で営業されてるお店が多い印象を受けた。

 

 店に到着後、早速の全開換気をするが、一分と開けてられない寒さ、普段は開店時にしか暖房を入れないのですが、ここで風邪をひいては本末転倒、自分だけの為に暖房を入れ本日、二度目のコーヒーブレイク。今日の作業は…全てのボトルを磨きバックバー全体をラップで養生しホコリの侵入を塞ぎます。前回の緊急事態宣言でもこの作業はしましたが悔しくも二度目にして納得の仕上がり…この養生が外せる日が営業再開となります。

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〝酒は飾るものではない、飲んで笑って泣いて人生を楽しむものだ〟

ある夜の出来事 We are

改めまして、新年明けましておめでとうございます!

 

旧年中は、色々とお世話になりありがとうございました。

 

本年も宜しくお願い……と、いーーーたいところですが、、1月7日(木)菅総理大臣より一都三県に緊急事態宣言の発令がされ

 

 これにより、当店は1月8(金)から2月7日(日)迄、完全休業とさせて頂く事にしました。

 

 前倒し、週末のみ営業も考慮してみましたが現状の品質が保てないと判断致しました。

皆様におかれましては、大変なご不便とご心配をおかけして申し訳ございません。何卒、御理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 二、三日に一度は店内換気、清掃、観葉植物等の手入れがありますので店には行きます。是非、お見かけした際は粗茶ですが一服していかれて下さい。

 

また、元旦、二日、三日とイレギュラーな営業でしたが沢山のお客様に御来店頂きありがとうございした。重ねてお礼を申し上げます…ありがとうございました!

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昨年度の最後のお客様、強制年越し蕎麦(大)を召し上がるEちゃん。

ある夜の出来事 ゆく年くる年

  昨年は飲みっぱなしの年末、いつか…NYタイムズスクエアのカウントダウンに行きたいネなんて言ってた。その時は十時間はトイレに行けないからオムツは必須ヨと教わった…。

 今年の状況を誰が予測しただろうか?

 

緊急事態宣言発令

 

2020東京オリンピックパラリンピックの延期

 

代々木八幡宮の祭り中止

 

と、上げたらキリがない…そんなドラフルも激変の一年となった。

 

去る3月28日(土)、29日(日)小池都知事より夜間外出自粛要請に始まり営業するも…二日間でお客様一名。

 

翌週4月4日(土)、5日(日)は、要請に伴い初の休業にする…のち、2日後に緊急事態宣言発令。

 

その結果、、、完全休業は50日、時短営業は100日弱。

 

 そんな一年だったが、クリスティとリーナはテレワークが進みリモート会議の息抜きに散歩がてらよく御来店頂けた。オプリー夫婦は昨年までは職場近辺で飲んでいたけど自宅界隈もいい店は沢山あると気付いたと言う。

 

 言葉に出されないけどドラフル存続を心配してくれて電車やバス…新幹線と遠方からのお客様は本当に多かった。

 

「マスター!あなたが思う以上にこの店を大切に思っている人は沢山いるから…」

 もしもの時は必ず相談してくれといってくれたジョージ。気持ちが嬉しすぎて涙をこぼさないよう上を向き生ビールを飲み干した夜もありました。通年では思えない感じえない、人と人の繋がりの有り難さを感じる一年でもありました。

 この場を借りてお礼を申し上げます。

 ありがとうございました!来年の事は来年考えますわ。

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 明日は大晦日、どうか皆様もご自愛頂き良き年末年始となりますようお祈り申し上げます。

石原久也

ある夜の出来事 戦場のメリークリスマス

  その夜、開店一時間前…四つん這いになってトイレ清掃中に声がかかる。

 

「こんばんはーー!5時に予約した野口です!」

 

ミーアキャットポーズで振り返ると、ぽっこりお腹にスーツ姿の中年男性が立っている。

 

 一秒でお隣さんの居酒屋「青」と間違えていると判断出来たので歯を見せない笑顔で

 

「はい、御予約は…青さんですねぇ〜」

 

「いえ!違います、野口です!」

 

 

 

 

見つめ合う二人……メリークリスマス…for you♡

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ある夜の出来事 Z2(ゼッツー)

  その夜、彼女のシェリーが住む代々木上原に彼氏のマーロンが飲みに来てくれた。

 

「いらっしゃい!」

 

「…サイドカーをお願いします。」

 

マーロン(21)は、フレンチレストランで働くシェフ、御常連のお客様では最年少かもしれない。与太話から

 

「…今度、バイクの免許を取りに行って来ます!」

 

「…へぇ〜いいじゃない…俺も好きでねぇ〜…で、ナニ?何?何乗りたいよ?」

 

「 Z2    」

 

ゼッツーーー?!」

 

 私は腰が抜けて過呼吸になってしまった…コレはねぇ…

 

一杯呑まないと話がデキナイ。

 

ロックグラスに氷を入れてウィスキーのジョニクロを注ぎ、ちょとソーダで人差し指で〝くるっ〟と仕上げる。

 

(中略)

 

 マーロンは、Z2のデザイン、エンジン音は他のバイクには無いカッコ良さがあると自論を語った。私と、ふた回り、いゃ…み回り近く離れている男同士が一台のバイクを通して語り合える夜はそうそうない。

 

「…で、免許はどこまで?」

 

「何も持ってないです!」

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Z2(ゼッツー)

  日本が世界に誇るカワサキ重工業が製造した大型バイク、1972年にZ1(900cc)の輸出向けに販売開始、翌年の1973年にZ2(750cc)の国内販売が始まる。正式名称は750RS、通称ゼッツー、地域によってはゼットツーともいわれる。

 発売から47年経った今でも…その唯一無二の圧倒的な存在感に魅了してやまないライダーは未だ多い。色褪せるどころか更なる輝きを放ち愛おしくも切ない気持ちになっているのは私だけだろうか?

 

 

…チョット、はよおかわりちょうだい。