初任給が出た夜に…

その夜

昨年まで

大学生だったガルシアが

今年の四月から新社会人に

スーツで御来店頂く、

初の給料日に飲みに来てくれた。

学生の頃よりも

グッと引き締まった表情になったガルシア

ラム酒のキャプテンモルガンをロックで

召し上がりながら

新社会人になって

感想を語ってくれた。

この一ヶ月、

新入社員研修中だが

業務の話は一切なく

マナーや礼儀作法を

徹底的に叩き込まれるという。

「たとえば?」

社内エレベーターでの立ち位置

(新人はボタンの前に率先して立つらしい。)

会席での上座、下座の場所

例外もあり、

景色の良いレストランであれば座席も変わるという。

「へぇ〜知らなんだ。」

その他にも

タクシーでの席

会食等では

上着を勝手に脱いではならない。

「なんで?」

先方が脱いだら自分も脱いで良いが

もし、

暑くて脱ぎたい場合は

断りを入れて脱ぐらしい。

「そーーなの。」

会食では

先方が箸を付けるまで

付けてはならない。

「オレが勉強なるわ。」

昨夜は

同期の人たちと鳥貴族で初の飲み会があった

人柄がわかりいい飲み会だったとうなずく。 

研修はまだまだ続き

昨今、

若者が苦手とする

電話の対応は

来週から始まるという。

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を

おやすみなさい…。

アマルフィの風が吹いた夜

その夜は

土砂降りの土曜日となった。

開店して十分

海外からのお客様

カップル三組、計六名様に御来店、

カウンターで横並びに御着席。

聞こえる会話から

英語でないのはわかるが

何語かわからない。

ただ

一組のカップルは日本語がペラペラ、

「生ビール五つと…梅酒のソーダ割りをお願いします。」

(中略)

三十代前半かなぁ…

各々、隣人と会話を楽しむ。

会話の切れ目をみて女性が

「私たちは

全員イタリア人で、この二人が日本在住で

こっちの四人がイタリアから遊びに来ました。」

四名が微笑み

「コンバンワ!」

美男美女の六名…

吸い込まれそうな瞳と

美しいイタリアを想像される笑顔、

女性の

髪の美しさ、腕の長さ、指の長さ、

失礼の無いように見惚れてしまう。

男性は

彫り深く短髪で

筋肉質ながらも体脂肪も低めで頬骨もカッコイイー、

VOGUEかGraziaいやいやAmicaか…

ファッション雑誌から飛び出したかのようだ。

今宵は

イタリアから来た友人四名に

代々木上原の名店〝炭火串焼ふく〟に

招待する前の

ウェイディンバータイムだった。

日本在住のイタリア女性が

六本木、青山、広尾など美味しい店は沢山あるが

リーズナブルな

代々木上原が好きだと言ってくれた。

(オイラも聞いてみよー。)

「あのー…イタリアの方が美味しいイタリアンってありますか。」

「あります、あります!」

★IL BOCCALONE(恵比寿)

r.gnavi.co.jp

★LA BISBOCCA(恵比寿)

★brutto(代々木上原)

ちょっと日本風にアレンジしているけど美味しい。

brutto
〒151-0062 東京都渋谷区元代々木町4-4 田村ハウス1F
r.gnavi.co.jp

そろそろ

予約の時間だからとお会計のサイン、

近頃の海外のお客様は

カードも持っていない

スマホでタッチ決済なのだ。

「ピロン🎵」

「さんきゅー!」

ここでもまた驚く…

初来日のデュアリパ似のバックから

昭和の産物インスタントカメラ

写ルンです〟を取り出した。

「これどーしたんですか!」

「渋谷で買いました。」

カメラマンを託された私は

六名で記念撮影、ファインダーを覗くと

そこには

素敵過ぎるイタリーー!

「はい、チーーズ!」

〝パシャ!〟

「アリガトウゴザイマス!」

身支度をしてお見送りさせて頂く…

皆さん

私(177)より背が高かった。。

写ルンですの現像プリントはイタリアでも出来るそうだ。

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を

Buona notte…

部長と部下の素敵なバータイムの巻

その夜

二十三時を回った頃

年の離れたカップルに御来店頂く

残り二席の

カウンターにご案内した。

男性はダイキリ

女性はタリスカーソーダ割りをご注文頂く

聞こえる会話から

某出版社の

部長男性(51)と部下女性(30)

もっぱら部長が今と昔では

仕事の進め方が違うと熱く語る。

女性は

部長に敬意を払いながらも責めまくる。

(中略)

昨今、

何かと

ハラスメントとご意見が出る時代だが…

今夜のお客様は

どーーーー見ても

女性が

部長を連れ回している感じで

微笑ましくも見える。

女性は

もう少し部長の話を聞きたい様子だが

部長は

明日もあるからと

私に〆のサインをした。

「ありがとございます。」

女性は

席を立ちお手洗いに…

部長は

ポケットから一万円札を出して

「お願いですが…五千円札、二枚にしてくれませんか。」

「かしこまりました。」

これは、

大切な部下に

タクシーで帰ってもらう為のお車代だ。

手早く両替をして

お会計は

カードでお支払い頂いた。

女性が

お手洗いから戻り退店、

「御来店、ありがとうございました。」

お見送りする二人の後ろ姿、

部長は

背筋も伸び足取りも軽く

酔っている様子はなかった。

女性は

ホロ酔いながら

「ごちそうさまでしたー♪」

部長に軽く頭を下げ、

代々木上原駅方面に向うのだった。

それでは

今夜も

この辺で

素敵なゴールデンウィーク後半戦を!

おやすみなさい。

夏い夏がやって来る。

季節の変わり目

エアコンの清掃も欠かせない。

私のこだわりは

エアコンのフィルターに

市販のレンジフードフィルターを

内側に貼り付けるところにあります。

これにより

エアコンへの負担が減り

エアコンフィルターの洗浄も楽になります。

今年で

二十二年目になりますが

エアコン修理は一度もナシ。

見た目には

ヤレ感が出ておりますが

夏はクールに、冬はホットに

あなた様の

火照った体を

い・や・し・ま・す。

そんな

夕刻どきに

私は

エアコンフィルターを

屋外でシコシコ洗浄中。

そこに

ランドセルを背負った子供達が通過、

真面目に働く様子を見てか

少年がキャップを取り

深々と頭を下げ…

「こんちわぁ!」

と、大きな声で言ってくれた。

一瞬、

(えっ?)

オレの事かと迷ったが

「こんちはー!」

と返した。

通過しながら子供の一人が

「だれ、だれ?」

と聞こえた。

「青の人だよ。」

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を

おやすみなさい。

※青、代々木上原で人気の和食居酒屋おとなりさん。

ようこそ、サブカルチャーの聖地日本へ!

その夜

開店して早々に、

店内を覗きこむ海外の方々、

切り込み隊長と思われる

鼻ピーが素敵な女性がゆっくりと扉を開けて

呑む仕草をした。

「ドリンクオッケー?」

「イエス、バーです。」

男性二女性二様がカウンター席に御来店

私が英語が出来ない事がわかると…

全員で

スマホで翻訳アプリを開き、

バンバン、私に見せてくれる。

女性チームは

マティーニのシェイク&レモンピール

ウオッカマティーニのシェイク(007スタイル)

男性チームは

ラフロイグ10年のオンザロック

④ヘンドリックスジンのネグローニ(オレンジの輪切り添え)

手早く丁寧に一つづつ提供していく。

グラスや氷の美しさを

喜んで頂けるのは世界共通だ。

皆さんの

お酒が提供出来たところで

「アリガトーゴザイマース、カンパーイ!」

女性二名がBGMで流れていた

カーリー・レイ・ジェプセン

🎵Call Me Maybeを口ずさむ。

(本物だわぁ…)

男性は更に

スマホを見せて

私は

裸眼の視力回復の1.2のドヤ顔で拝見する。

そこには、、

〝10分後にディナーなのでお会計を先にできますか?〟

「おっけー、おっけー!」

お会計も終わり、

トレーに乗ってるお釣りは

チップだと言ってくれた。

「サンキュー」

両手を合わせる。

お見送りしながら雑談、

日本滞在期間は二週間、

予定のひとつに

下北沢で買い物をするという。

観光ではなく

日本カルチャーに興味を持っている海外の方が増えた気がする。

それでは

今夜もこの辺で

素敵な週末を

good night…

天気の子のスーパーカブは限定ピンクカラー

その夜

女性一名に御来店頂く

「…あとでもう一人来ます。」

「はい、お好きな席をどうぞ!」

女性はボックスを選択して

ハイボールをお願いします。」

「かしこまりました。」

後に

御連れ様の女性に御来店頂く

「久しぶりー。」

会話がひと段落するまで

私はオーダーを取る事はしない。

後に

自家製ジンジャーエールのモスコミュールのご注文を頂く

「入口にシール貼ってあったよ。」

あとで御来店頂いた女性が語る。

(中略)

後に

お会計となりお見送り、

外に出ると女性は振り返り窓を指差し、

「ほら、貼ってあるじゃん。」

「ほんとだ!」

「バイク乗るですか。」

「はい、乗ります。」

「私も好きでカブ110乗ってます、天気の子って知ってます?」

「知ってます、ピンクの限定カラーのですよね。」

「そーです!」

「よく手に入れましたねぇ…。」

「はい昭島のバイクショップまで行って買いました。」

「そーなんですねぇ。」 

「ソロキャンプ派ですか?」

「いや…そこまでは、、」

バイク談義は尽きない

店内よりも店外での

立ち話の方が長くなった。

「今度、乗ってきていいですか。」

「ぜひぜひ、見せて見せて。」

バイク談義が終わる事はなかった。

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↑映画が先で2020年にホンダが〝天気の子Ver.〟限定モデルを生産した超人気スーパーカブ50ccと110ccがあり私は一度しかお見かけした事がない。

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↑店頭に貼ってあるシール。

これは数年前のモーターサイクルショーにて

ホンダブースにて配られたもので

初めて会話まで結びついた一枚。

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を

おやすみなさい。

神はサイコロを振らない。

その夜

デイビッドが御来店、

幡ヶ谷で

ひとり飯を試みたもののどこもいっぱい、

下って頂きドラフルに御来店頂いた。

フードメニューを見ながら

「ギネスビールと…

チョリソーとナポリタンとオリーブをください。」

「ありがとうございます。」

調理をしながら

本日のトップニュース、

ドジャース大谷翔平選手の通訳の水原一平さんの話題を振ってみたが

デイビッドは

一日中、会議で知らなかった。

〝チリーーーン〟

ローカルのジェットが御来店、

野球好きで巨人ファンでもあるジェットは

早々に

通訳の水原一平さんの話となりグラスを片手に熱く語る。

男三人で

仮説、予測、だとしたら話で大いに盛り上がる。

(中略)

各々の人生経験を

詰んだ上での話が聞けるのは

オフレコの飲み屋ならではだ。

後に、

今夜も無事に閉店看板を下げながら

玄関マットに蹴つまずく

〝他人様の心配する前に

自分の心配をしなさい〟

神の

御告げが聞こえた夜でもあった。

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を…

good night…