その夜
Supremeのキャップを被った
男性二名様が
入口で迷いながら御来店頂く
カウンターが埋まっていたので
奥のボックス席にご案内させて頂いた。
メニューをご覧いただき
「マッカランになりますね。」
ワイルドターキーライのロックと
チョコレートのご注文頂いた。
聞こえる会話から
夏の旅行の打ち合わせを
兼ねたバータイムに思えた。
(中略)
そろそろ終電と
お会計の〆のサイン。
「ありがとうございます。」
お見送りながら、
「あのー…お店って変わりましたか。」
「いえ、変わってないです。」
「前回、来た時のマスターは短髪で
表には黒い看板があったかと。」
「はい、そーーです!」
現在、私の髪は
カイザーソゼなみに伸び、
(営業中はお団子にして接客させて頂いております。)
看板は
経年劣化より昨年度に撤去したのだった。
「よく覚えて頂きありがとうございます!」
現在、
ぱっと見でドラフルとわかるのは
扉の右上ある行灯のみ
遠方から当店を思い出して
御来店頂ける事は
この上ない
ありがたい気持ちであります。
それでは
今夜も
この辺で
素敵な週末を
good night…