ある夜の出来事 宇宙のファンタジー

今晩は、店主の石原で御座います。

 

その夜、スピリチュアルな女性が、白ワインを呑みながら私と与太話をしていると、突然、私の頭上に目線を向けて、

 

「ねぇ、あの仏像は、何?」

 

「これっすか?」

 

私も仏像に目線を向けます。

 

「これー、ベトナムで買ってきた、よくわかんない、一刀彫りの仏像なんすよ、はい。」

 

女性は、無言のまま、ぐるーっと、店内を見回して

 

「‥‥‥。ねぇ、お水、お供えしてる?」「いえ、したことないです‥‥。」

 

「ダメよ!」と一撃。

 

「はい!」と早速、言われるがままに、おちょこに水を入れてお供えです。

 

「で、お水は、毎日、変える事。その際、前のお水は、面倒でも、入口の外に、まきなさい。いーい。」

 

「はい!」

 

緊張感が走ります。その後も、お供えが日課にならないままに、 月日が流れます。

 

時に、客足が伸びない日々が、続くと、(もしかして、、、水、変えてないから神様、怒ってるんかなぁ‥‥。)

 

いそいそと、お供えをします。

 

これがですよ、今では、店に到着次第、お供えの準備をするようになります。

 

当店は、バーなので時には、ウィスキーのお供えもします。ここだけの話ですよ‥‥、一晩で、結構、召し上がって頂いただく事があるのです。

神様も水ばっかりでは、飽きるのかもしれませんね。f:id:bardragonfruit2002:20180511002906j:image