今晩は、店主の石原で御座います。その夜、スマホを片手に、微笑みながら中年の女性が御来店…。
「石原くん!久しぶりーーー!、えーー!※魚屋の頃と、変わっとらんがねぇーー!」
第一声…。誰だ?ダレだ?だれ?と、1.82秒時間がかかったが、〝魚屋〟のキーワードが出た時点で、そーとー、絞られてくるし、あまりにも昔話し過ぎて、赤面してくるのがわかるぐらい顔が火照った…。
「……キャサリン?」
「そう!」
「マジっすか?ひ…さし……ぶり…だねぇ………。」
「マジ、マジよ……。」
いゃぁー、そんな、彼女も何も変わっていないが、これまた、三十年ぶりの再会だ……。学生時代の友人が、岐阜から遊びに来てくれた。何の連絡もなくスマホ片手に、当店にたどり着いた事も更なる驚きだった…。隣の席のカップルを巻き込んでの懐かしい話、、、当時の与太話をほじくり返しながらの爆笑談議、気付けば深夜一時を過ぎていた…。再会の度、思うが〝人は、そんな変わらないねー〟
「また、いつかねぇー、ありがとーー、頑張ってねぇー」
「こちらこそ、ありがとう。」
お見送りの後、思った事がある…、会話の内容だけではなく、声質、声のトーン、テンポ、話し方、笑い方などなど、何も変わっていないのが、三十年の歳月を感じさせないのだと思う、、。お互いの連絡先を交換するも、な・ん・の・やり取りもないまま今年も終わる。ほんと、、、またいつかだなぁー
※魚屋・・・高校三年生からの三年間を名古屋近鉄百貨店地下の鮮魚売り場で、アルバイトをしていた。接客、魚のワタヌキ、三枚、二枚おろし、 鰻の串打ち、肝串、白焼き、蒲焼きなどお刺身以外は、何でも仕事をさせて頂いた。今だに、出先でスーパー、百貨店で、鮮魚コーナーを見つけると、購入もしないのに、立ち止り、眉間にしわを寄せて腕組みをしてしまう…。