ある夜の出来事 史上最大の作戦

     さてさて、今年も最強のインフルエンザが猛威を振るっている最中、貴方様は、如何、お過ごしでしょうか?予防は、やはり〝手洗い、うがい〟が基本のようです。

     今晩は、店主の石原で御座います。

その夜、二十三時を回った頃、大手不動産会社勤務のアリシアちゃんが御来店、開口一番、

「もーーねぇーー、会社の先輩が、全然を仕事をしない!」

鞄を椅子の上に〝ドスン〟と置いて可愛く、少しキレぎみに御来店。

「マスター!ビールとねぇ………うーーーん…味噌おでん!」

「はいーー!」

     アリシアちゃんは、先週同様、先輩の仕事しなさぶりに、もぅ、うんざりの御様子…ビールを呑みながら課長が、こーで、私がこーで、とコースター、箸、箸置き、を使って相関図を作り…人間関係を分かりやすく説明してくれる…。なるほどねぇ……、それは、大変だ、、と、相槌を打つも、段々と私が怒られているかの様な錯覚に陥り、変な快感が、そこには発生する。

     杯も進み、アリシアが、昨年からとってきた〝作戦C2〟も失敗に終り、先輩は、余裕のよっちゃん、ネットサーフィン三昧の毎日、、、こうなるとだ……アリシアは、一か八かの〝最終作戦D5〟に変更する事になる。その作戦は、前代未聞だ、、。

 

〝私が、インフルエンザになって、会社を休み、先輩に、仕事を丸投げをする〟に至ったのだ。その為、彼女は、今年からマスクを着用していない、満員の通勤電車の中では、金魚の様に、上を向き口を開けて、すーはーすーはー、パクパク〟空気を吸いまくるも…ま・っ・た・く・の・健康状態が続いているという。

 

 

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