ある夜の出来事 イージー☆ライダー

   〝客寄せパンダになるかも?〟

   〝共通の趣味から会話のきっかけになれば〟

   〝こんな、危ない乗り物は、やめた方がいい〟

 

と、十年前から愛車のバイクを店に、置きっぱ(現在は、自宅)、、、。

  私が、お酒、同様にやめられないのがバイクだ、、おっと!申し遅れました。

  店主の石原で御座います。

      現在もバイクを通して同志のお客様が、両手弱、御来店頂いている。

    その代表格、教授のSさんが、御来店。

「いらっしゃいませ!」

「じゃー、いつもので、、、」

       私は、〝氷をカラカラ〟ステアして、極上のウーロンハイを仕上げる。

「お待たせしました。」

「うーん、ウーロンハイは、これぐらい濃いと美味いよねぇー……」

     人差し指でグラスを指す。

     挨拶程度もそこそこに、、

「……マスター、乗ってる?」

「乗ってますよーー、我々にとってシーズン開幕ですからねぇ…。」

 

(中略)

 

       杯も進み、、会話は、昨今の社会問題、

〝高齢者ドライバーによる交通事故〟

では…我々は、いつまで、バイクに乗れますかねぇ…?

      レースも参戦する教授は、一呼吸置いて、、、うんっ。

 

         都内の〝個人タクシー〟の運転手は、高齢者が多いが、事故は、圧倒的に少ない、、これは 何でか、わかる?

「えっ?……何だろ?…」

 

「つまりな、……毎日、毎日、乗って、日常化、習慣になってっからよーー、、バイクも同じ、毎日、毎日、乗る事が大事だ。」

(なるほど…)

       教授の帰宅後、グラスを洗いながら思った。

    半年も作らないカクテルがあると、〝レシピを忘れてしまう〟ことと、リンクした夜でもあった。

 

            来週の予告タイトルは、〝ある夜の出来事   誰より好きなのに〟です。

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