ある夜の出来事 明日に架ける橋

     お客様が、二日連続で御来店頂けていない平日の深夜、、雨も降り始め… 連敗が、目前となってきた、、、。

「チリーーーン!」

  〝開かずの扉〟が、二日ぶりに開く、、、

「……マスター、……おわり?」

「やってます!」

   ホルヘが、〝茹で蛸〟状態で、二軒目に御来店頂いた。

「いゃーさぁーー…マスター…聞いーーーーてよ、、」

     朝から仕事上のトラブル対応で、大変だった…一日、、

  愚痴まくりのマシンガントークで、〝ガンガン〟撃ちまくる。

「いゃーー、スッキリしたーー、、」

私も一杯、ご馳走になり〆のお会計サイン。

「ドラフル、やってて、よかったよぅー」

    本降りの雨に、ビニール傘を手渡すも〝近いから〟と、拒否、、鞄を頭に乗せて小走りで、代々木上原の住宅街に消えていった…。

 

   〝ホルヘよ…連敗を阻止してくれて、ありがとう。助けて頂いたのは、俺の方ですよ。〟

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