夕方、まかないを頂きながらスマホをスクロールしていると…
〝ジョニーが、天国に旅立ちました……〟
SNSから情報が入ります。
「マジ?」
箸を床に落として、頭を抱え込む。
この数年、体調が優れないと聞いていたが、ここまで、悪化していたとは、開店準備が一気にペースダウン。
開店するも、、うわのそら…ジョニーとの思い出が、走馬灯のように駆け巡ります。
最後のお客様をお見送り…看板を下ろし、一杯呑みながら、、、
「よし…決めた。」
明日の告別式に参列する事にした。
翌日、新幹線で下り、最寄駅から更に、在来線に乗り継ぎ、目的駅に到着すると無人駅だ。
ポケットから切符を取り出し、回収ボックスへ、、
今の電車で、この駅で下車したのは、私だけだ、改札口を出ても道を尋ねるのに、人っ子一人といない、葬儀場まで道がわからない。さてさて…困ったぞ、、刻々と時間が経つ、、全く…人がいない。
、、、、見回すと、サビサビの看板に
〝タクシーの御用命は、こちらへ!〟
電話番号の記載がある、スマホを取り出し、数字をタップして久々に、人と話をした感覚に陥いります。
二十分ぐらい待っただろうか…白い手袋をしたお爺さんの小型タクシーが到着します。
次回、最終話です。