ある夜の出来事 17歳の地図

  今晩は、店主の石原で御座います。さてさて、皆様、お変わりございませんでしょうか?

「えっ!お変わりある!」

是非、当店に御来店頂き、お聞かせて頂けたらと思います。

 来る、11月12日(火)、バードラゴンフルーツは、十七周年を迎えます。これもひとえに、御来店頂ける貴方様あって成し得る事と存じます。心より感謝申し上げると共に、引き続き、ドラフルを、、、

 

 まぁ〜〝硬い話〟は、アレだけにしまして、、

 

オープン初日の出来事を、、

  友人知人が目立つ店内、多少の安心感の中、お爺さんと、手に花束を持った女性が御来店頂いた。

「いらっしゃいませ!」

「オープン、おめでとう!これ私たちから、、、ここに、バーができるって聞いてて、楽しみにしてたの♡」

花束を手渡してくれた。

「えーーー!マジっすか?初めてお会いするのに…ありがとうございます!」

残りわずかの席に御案内、女性が店内を見渡し……、

「じゃねぇ、、ドンペリ、入れて…」

「いや……スイマセン、、ドンペリとかないんですよ…。」

女性は、眉間にシワを寄せて、

(なに、やってんのよー、お金落とそうと思って、爺さん連れてきたのに…)的なジェスチャーをします。

「じゃーねぇ、、そこにあるマーテルコルドンブルーをボトルで入れて、、」

「えっ?ありがとうございます……。」

 

会話から、女性は、六本木で働くキャバ嬢、お爺さんは、その店の常連客とのこと

私もご馳走様になり、

「この街で、頑張りますので、今後も宜しくお願い致します!」

お爺さんに名刺を手渡します。

「……石原?」

「ハイ!」

「…何だ、、この店は、石原プロの店か?」

「いえ!違います。」

 

その後、杯も進み、お会計となる、、。

キャバ嬢のペースで任せていたら、何故か…私が、お爺さんを自宅まで送る事となり、店は、キャバ嬢に任せて、ダッシュで店まで戻る。

(はぁーはぁーぜぃ、ぜぃ……)静まりかえった住宅街をひとり、走る。

一体、俺は、何をしてるのか?

 

〝くわえ煙草…デビュー当日の出来事でした。〟引き続き、宜しくお願い申し上げます!

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