ある夜の出来事 龍が来る。

代々木上原は龍の通り道

 住むと出世するらしい〟

 

そんな都市伝説をリラから聞いた。 

 

リラは旭川から吉祥寺…

 

そして、

 

このドラゴンドリームを信じて一念発起、

 

代々木上原に拠点を移した。

 

 パンデミック最中の引越しだったが仕事は極めて順調、

代々木上原に生活拠点を移して大正解だったとグラスを傾け語ってくれた。

 

十八才の時_____

 

カバンひとつで家を出て片道切符…

 

流れたどり着いた見知らぬ町で仕事と部屋を探し生活を始めたリラ。

 

(中略)

 

「すげーーーなぁ…昭和の演歌の世界だ、、。」

 

こんなサクセスストーリーは聞いた事がなかった。

 

リラをお見送りして閉店

 

帰宅は深夜一時近く…

 

車も人気もない井の頭通りを自転車を押しながら坂道を登る

 

見上げればオリオン座が輝きを放ち冬を感じさせると思った瞬間…

 

突風が吹き

 

頭上、三十メートルあたりを

 

巨大な龍(井の頭通りの二車線分ぐらいの太さ)が

 

うねりながら代々木八幡宮に向かった…

 

 

 

 

 

気がした。

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