ある夜の出来事 南風が吹く街で

初夏のような週末…

心地よい風が店内を通過する

 

腕を組んだカップルが入口で立ち止まり店内を伺う。

男性は白杖を持ち、

女性がゆっくり店内へ案内していると察したので

私は急いでカウンターの外に周り通路を確保させて頂く、

 

「いらしゃいませ、カウンター席とボックス席がございますが」

 

「…カウンターでお願いします。」

 

男性は手慣れた手付きで白杖を折たたみ女性のサポートで着席して頂いた。

 

女性にメニューをお渡ししてオーダーを待つ

 

「えーーとねぇ…ウィスキーは山崎、白州、余市ラフロイグ、、、、」

 

「ラムは?」 

 

私もメニューに無いラム酒をあげる。

 

「パンペロのストレートを下さい。」

 

男性はお通しのフルーツも右手のフォークと左手の指を使ってお召し上がり頂きサポートも要らない、

 

上を向いて語りかけて頂いた。

 

「開放感があっていいお店ですね。」

 

「ありがとうございます。」

 

(中略)

 

「もし…差し支えなければ、何か音楽をされるてるんですか。」

 

男性はテナーサックスジャズプレイヤーのケン

女性はアルトサックスジャズプレイヤーのメリー

 

近日中のライブやホームページも教え頂いた。

 

それでは今夜もこの辺で…

〆は、

神戸市からステーキハウスのガーリックライス焦がし醤油さんのリクエストです、

素敵なゴールデンウィークとなりますように

Good night…