ある夜の出来事 ヨコハマBJブルース

〝先週、◯◯さん来てたよ〟

〝さっきまで、◯◯さん居たで〟

〝え〜〜会いたかったなぁ〟

 

私は営業メールを

した事がありません。

バーは

思いがけない出会いが楽しいからです。

 

その夜_____

職場のストレスパンパンのセーラーに御来店頂いた。

カイピリーニャを片手に

今週の出来事を口を尖らせ熱く語る。

二時間も聞いていると

自分が叱られている感に陥るから不思議だ。

 

〝チリーーーーン〟

ディランに御来店頂く

セーラーとの会話を一区切りして

ディランのオーダー、

ボウモアのトワイスアップの制作に入りながら

 

「覚えてる?セーラーとディランだよ。」

 

二人はゆっくり顔を横に向けて、、

「えーー❗️久しぶりー‼️」

「いつぶり?」

「三年、四年?」

 

(中略)

 

私は

二人の様子をキッチンから眺めながら

(これこそが、バーの醍醐味…)

ひとしきり

会話が落ち着いたところで

お会計のサイン

「ありがとうございます。」

 

お見送りする二人の

後姿は

手を繋ぎ

久々の再会に

安堵しているように見えた。

 

それでは、

今夜もこの辺で

素敵な日曜日となりますように

good night…

酔いどれ詩人のトムウェイツ、当時27才

よく見てるとピアノの奥から煙草の煙も見えます。