月明かりが
アスファルトを紫に
照らす夜だった。
その夜_____
自転車を押しながら女性が登場、
「久也さーん!やっと来れたよー
ギャハハハァー。」
(おっと…マルティナだぁ…)
軽く二十年ぶり、
「イェーーイ、久しぶりー。」
カウンター越しのハイタッチ、
〝パチン‼️〟
「元気だった?」
友人の女性二名、
計三名で御来店頂く、
マルティナは
お初ドラフルながらも
超常連の様に馴染んでいた。
マルティナとの出会いは
世田谷区の代沢にあった
伝説のバーB(現在は閉店)で
マルティナが店長を勤めた頃に
私がお客として遊びに行っていた事に始まる。
そこは
夜な夜な
お笑い芸人が集まるバーで
行けば必ず芸人がいた
カウンター席十席ほどのバーだが
いつ、何時行っても満席、
外で待たされる事もあった。
私とも
仲良くして頂き
よくアフターで
下北沢に芸人達と
呑みに行った事を思い出す。
「いゃー懐かしいわぁ。」
マルティナの
人生色々とあっただろう…
この二十数年間の
パズルピースをはめ込んでいく。
「そーなんだぁ。」
少し痩せた様に見えたが
豪快な笑い方は
一ミリも変わっていなかった。
(中略)
マルティナは思い出したように…
「そうそう、
ブログは誰が書いてんの。」
それでは
今夜もこの辺で
素敵な週末を…
おやすみなさい。