夏の夕暮れに時に…

日曜日の夕刻時、

お向かいのアパレルショップの女性店長さんが御来店、

「あのーすいません…網ってありますか。」

「アミ?」

「いゃぁ…持ってないですね、、何に使うの?」

「お店に蜂が入って来ちゃって…。」

(中略)

「うーーん、長めのほうきならあるけど。」

バックヤードからほうきを持って来て見てもらう。

「これで、外に出せますかね。」

「どうだろう。」

この辺りから

蜂対決は私に一任される雰囲気になって来た。

「…やりましょうか。」

「お願い出来ますか‼️」

こんな端くれの男だが

女性に

頼まれて断る事はしない。

「分かりました、行きましょう。」

私は

ほうきを刀のように持ち

店長の勤めるショップへいざ出陣。

幸いにも私は

白地のドラフルTシャツ(完売)、

店長は黒のワンピースだ。

蜂は

黒色に攻撃して来る習性があるので

場合によっては

店長には外に出てもらう事も考えた。

その間のビビリ私は

「蜂は大きいの。」

スズメバチじゃないよね。」

「迷い込んで怒ってる感じ。」

徒歩数秒の間に

最大限の情報収集する。

店長が入口の鍵を開け

〝カチャ〟

いよいよ店内へ

照明に照らされた素敵な洋服が並ぶ

店長は天井を指差して

「あれです。」

天井を彷徨う蜂を発見した。

私は一目で、

スズメバチではなく蜜蜂にも満たない

刺すような蜂でない事がわかった、、

しかもかなり弱っている。

「了解です。」

私は

腰に添えてたほうきを天井に向ける、、

蜂はふわふわと逃げる、

(何とかほうきの先に止まってくれないか…

そうなれば、外に出せる。)

蜂は最後の生命力を振り絞っているのがわかる。

何とか、

ほうきの隙間に挟んで外に…

その頃には力尽きているようだった。

「このままだと蜂ちゃんはご臨終となるけど。」

「はい。」

私は任務完了となりほうきを腰に戻した。

「開店準備中に、すみませんでした!」

「いえいえ、蜂は気になるよねぇ。」

店に戻り…

水を一気に呑み、、

(絵になってよかったてー‼️)

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を…

good night.