人生を変えた夜

週末の夜

オープンして早々、、

お隣りの居酒屋青さんの前に人集り出来ていた。

通過する車のヘッドライトから女性がうつ伏せに倒れ、

男女二名がしゃがみ込んで介抱しているのがわかった、

どうした…気になり店の外に、

介抱している女性が

「大丈夫ですよ、救急車呼んでますから!」

「そうですか。」

通行人も様々、

心配して立ち止まる人、

横目で素通りする人、

スマホ片手に見向きもしない人もいた。

私は

何か出来ればと近くに行くと女性は説明してくれた。

「私の目の前で自転車で転倒されて…」

「そうですか。」

壁側に自転車があり

女性はうつ伏せのまま意識がない…

これは、

素人ながらも重篤だと判断できた。

15分後____

サイレンを鳴らして救急車が到着、

救急隊と警察官も到着した。

20分後_____

搬送先も決まり、

女性は搬送された。

介抱されてた男女二名(他人)も解散となり、

女性からお願いをされる。

「何なりと。」

搬送された女性の自転車をドラフルで預かって欲しいのと

道路に吐かれた汚物の処理を頼まれる。

「了解です。」

ドラフル前で自転車を預かり鍵をかけ、

汚物は数回にわけバケツで排水溝に流した。

60分後_______

ドラフルの扉をノックする男性二名、

警察手帳を広げ刑事二名がご来店、、

「マスター、すみません事故の話をもう少し…。」

私が

知る状況を道路に出て

身振り手振り説明をさせて頂く、、

(中略)

後に

パトカーと現場検証用のハイエースが到着し、

実測と撮影が行われる。

自転車は懐中電灯でかなり細かく見たのち

現場証拠品として引き取られる事になった。

(当て逃げの可能性も否定出来ない。)

翌日から

私は自転車に乗る際は、

ヘルメットを被り、

サドルは十センチ下げてベタ足にしている。

事故に遭われた女性の回復を

心よりお祈り申し上げます。

今夜もこの辺で

素敵な週末を

おやすみなさい。