未知との遭遇 ファイナル・カット4K (後)

前回の続きになります。

旦那様は

三杯目のチョコレートラムのセルバレイを召し上がりながら語ってくれた。

その昔、

奥様とお付き合いをしていた頃に、

奥多摩

大菩薩ライン(R411)をよくドライブしていたいう。

「分かります、分かります!」

私もR411は

ツーリングで走るのでイメージが出来た。

旦那様は

「じゃ…花魁淵(おいらんぶち)って知ってる?」

「いゃ…知らないです。」

「今は通行止めになってるけど…」

旦那様に代わり奥様が丁寧に教えて頂いた。

ここでは

割愛させて下さて頂きますが…

戦国武将の武田信玄公にまつわる

金鉱山と口封じの為そこに居た遊女を全員虐殺した

悲惨な実話がそこにあります…

ご興味があれば検索してみて下さい。

(中略)

本題、

「あの日は…」

夏の奥多摩の陽が沈んだ頃、

奥様と大菩薩ライン(R411)を愛車でドライブを楽しんでいたという。

ふと

フロントガラスから見えたのが飛行機でもなくヘリコプターでもない

超大型の円盤、

からしか見えなかったが

赤や緑やオレンジや白を発光しているUFOがゆっくり通過したという。

これはウィルソン夫婦が同時に車の中から目撃しており、

昨日の出来事のように話して頂く、

UFOの飛行音は無かったと記憶、

(これは私が伺った記憶で飛行音はあったかもしれない。)

旦那様は

まさに、スティーブン・スピルバーグ監督の

未知との遭遇(1977)のワンシーンだったと頷く。

私は

今夜、三度目の鳥肌にニワトリ目前。

続けて、

旦那様は腕を組みな直し

「不思議なのは…」

奥多摩でUFO目撃から

一年後の

1985年8月12日

御巣鷹山日航ジャンボ機が墜落した。

私は

ニワトリになった。

それでは

今夜もこの辺で

素敵な週末を

おやすみなさい…