その夜、
22時を過ぎた頃
男性二名、女性一名にご来店頂く
ボックス席にご案内してオーダーを待つも
お客様の会話が途切れない。
私は
割り込んでオーダーを取る事はしないので
五分、十分と…お客様の良いタイミングまで待ちます。
「…皆んな、飲み物どうする、
すいませーーん!」
「はい!只今お伺いいたしまーす!」
女性はレッドアイに決まった。
数分で
サーブさせて頂き乾杯へ
「改めて、今回はお疲れ様でした!
次回も宜しくお願いします!」
〝チーーン〟
聞こえる会話から
何かしらの制作会社と
その代理店系なのかなぁと思われる。
「この現場は大変だった。」
「予算が通らないことにはねぇ…」
「中居君の件もさぁ…◯◯◯◯。」
頭を抱えたり
手を叩いて笑ったりと
答えの出ない仕事への情熱が伝わって来ます。
(中略)
杯も進み…
時刻はてっぺんを回り
女性が
「私…明日も早いので…そろそろ。」
ハッと我に返るかのように
上座の男性から〆のサインを頂く。
「ところで…今日何曜日だっけ?」
それでは
今夜もこの辺で
事故や怪我のない
素敵なゴールデンウィークとなりますよう
心よりお祈り申し上げます。