星降る夜はあなたを想う

平日の夜…

企業法務部に勤めるガブリエル(28)にご来店いただく

ズブロッカソルティドックをオーダー

前回ご来店の際に

彼女と

ニュージーランドに旅行に行くと言っていたので

一口召し上がって頂いた頃に

「そう言えば…ニュージーはどうだった?」

「よかったですよ。」

ガブリエルは旅の思い出を淡々と語るも

イメージが湧かなかったので

「なんかさぁ…写真とかないの。」

「あります。」

ガブリエルは鞄からiPadを取り出して

一枚目に

見せてくれたのがこコレ。

f:id:bardragonfruit2002:20251005200921j:image

「おいおい…マジっすか⁉️

これなに、iPhoneで撮れんの?」

「いえ、

一眼カメラで三脚を立ててシャッター40秒開けてます。」

私は

想像を絶する一枚を見て絶句、

「これは…やばいよ。」

ガブリエルは、

二杯目のモスコミュールで撮影秘話も話してくれた。

場所は

〇〇〇から車で三時間ほどのテカポという場所で、

世界三大星空スポットのひとつ、

条件が揃うと世界中からカメラマンが集まるという。

淡々と語る二十八歳のガブリエルに

五十七歳の私の方が興奮気味なのがわかる。

ガブリエルは三杯目のラフロイグを飲みながら

とにかく、この場所は真っ暗なので

人の気配は感じるのは草木を分ける音のみ、

人か野生動物(クマ)の区別がつかないという。

「そーなんだ。」

唯一の目印はカメラの電源を示す赤いLED、

カメラの液晶モニターは周囲を明るくするためマナー的にはよろしくないとガブリエルは語る。

「そーーなんだ。」

今夜のガブリエルはいつもと違う。

「ちなみにさぁ…この家は誰かの家なの?」

「いえ、これは教会で屋根が明るく横にあるのが天の川です。」

「マジっすか!

完璧だなぁ…彼女も喜んだろ?」

「いえ、この夜はレンタカーで一人で行きました!」

それでは、

今夜もこの辺で

素敵な三連休となりますように

good night…

※写真はエアドロップで提供して頂き、

了解を得てブログに掲載しております。