ニューヨーク・シティ・セレナーデ

その夜、

カウンター男性二名とゲラゲラ与太話中、

少し迷いながら

バンダナを頭に巻いた白人女性と

編み込みツイストロングの黒人女性がご来店いただく。

「コンバンワ!」

「いらっしゃいませ!」

私は

奥のソファ席に案内した。

メニューをスマホで日本語→英語に変換しているのがわかる。

オーダーは

自家製ジンジャーエールとハス茶

制作しながら思い出した。

バンダナの白人女性は

二時間ほど前にドラフルを覗き込んでいたのを思い出し、

黒人女性と落ち合うドラフルを下見に来たと判断できた。

カウンターにいたプリンス(大学生)も交えて軽い談笑、

二人は

ニューヨークから来日中で、

バンダナ白人女性は観光、

編み込みツイスト黒人女性は

日本公演のメインダンサーと語った。

(マジっすか…)

名前を聞きたかったが、、

やめといた。

二人は

ドラフルBGMにイントロで喜んでいただけるので

私は

こっそりボリュームを上げるのだった。

「Joe!」

海外の若い方も

親の影響なのか古い音楽もよく知っている。

のちに、

お会計となりお見送り、

バンダナ白人女性は寂しそうな表情をして

今夜で

ラストナイトで明日はニューヨークに帰るという。

私は

思い出にとドラフル名刺を渡した。

外までお見送り、

朝日屋を曲がる角で

バンダナ白人女性が振り返り手を大きく振ってくれた。

「アリガトー‼️」

私も両手で大きく手を振った。

もしかして…

オレはニューヨークでも成立するのかと

錯覚してしまう夜だった。

それでは

今夜もこの辺で

素敵な連休となりますように

good night…