一番客は福男かもしれないの巻

新年、初日の営業日を迎えた。

18:15

〝チリーーーン〟

アディダスベンチコートを着た男性が

入口で立ち止まり、

「待ち合わせの時間まで一杯いいですか。」

「もちろん、どうぞ。」

カウンターにご案内した。

メニューをお渡しする前にバックバーを指差し、

マッカランの水割りをください。」

「かしこまりました。」

男性は

「お店は今日からですか?」

「そーです。」

「よかったら一杯どうぞ…乾杯しましょう。」

「ありがとうございます。」

マッカランの水割りを完成させ、

ご馳走となるバランタインハイボールを一気に仕上げる。

「お言葉に甘えていただきます!」

「乾杯。」

男性はスマホを片手に、

「今年は

いい年にしたいですねぇ…。」

「そーですね。」

私もうなずく。

十分ほどでマッカランを飲み干してお会計のサイン。

伝票をお渡して、

ポケットから栄一をお預かりしたところで

「小銭は結構です。」

「マジっすか!」

「ポケットが重くなるんで…。」

「マジっすか…遠慮なくありがとうございます!」

ベンチコートのフードを被り退店、

お見送りながら思った。

今年もどんな出会いが待っているのか、

楽しみになってきた。

それでは

今夜もこの辺で

素敵な連休となりますよう

おやすみなさい…。