MAD MAXご来店の巻

その夜、

開店前に大きな台帳を持った警察官(以後マックス)がご来店。

警察手帳を縦に広げ、

「いゃ、事件じゃないですよ。」

住民台帳のアップデートをしているので確認をして欲しいとの事、

マックスは

カウンターに台帳を乗せて読み上げる。

「えーっと…

ここは、ドラゴンフルーツの…石原さんで変わってないですか。」

「あっ、はい。」

その台帳を見せられると、

私の筆跡で

当時の住所、世田谷区代田一丁目…◯◯とある。

「これ、、二十年前のですよ。」

それならと、新しい台紙に

住所、連絡先、緊急連絡先、営業時間など書き込んで完了した。 

マックスは台帳を閉じると、

私の目を見て

「最近、困った事ない?」

「困った事?どーだろ。」

何かある方が会話が成立すると思い考えていると、

「いゃねぇ…最近、この近辺で空き巣に入られてるケースがあるんでね、

ちょっと、入口を見せてくれる。」

「どうぞ、こちらです。」

私は

裏口まで案内をした。

陽も落ちて真っ暗、

マックスはショルダーから懐中電灯を逆手に持ち扉を照らす。

「マスターねぇ…鍵が一つだから、

大家さんに言って鍵を二個にしてもらって。」

「えっ?店に現金も金目の物も無いですよ。」

「マスターねぇ…ドロボーはそんなのは関係なく入るから。

ドロボーが扉を壊されても修理代がかかるでしょ、、

そうさせない為にも鍵を二個にするのよ、

抑止力になるから。」

「なるほど…。」

店内に戻り、

マックスは黒板のフードメニューを目をやり、

「食事もあるのね。」

「えぇ…はい、多少ですけど。」

(沈黙)

マックスは

思い出したかのように

「スマホある?」

「はい、あります。」

「このアプリを登録してくれる?」

チラシを一枚をカウンターの上に置いた。

そこには

アイドル女子が微笑む警視庁防犯アプリとある。

どうやら、

〝後で登録します〟ではなく、

今、登録してよ的な感じだ。

このあたりから

警察官を装った詐欺師で

スマホのデーターを抜き取る取られる新たな犯罪かもと思い始める。

(…住民台帳は本物で間違いないしなぁ、、)

若干、

慎重な様子を醸し出しながら

カメラでQRコードを取得すると数分で

警視庁防犯アプリの登録完了した。

(本物だわぁ。)

雑談しながら一時間のドラフル滞在、

マックスは

代々木上原の派出所に駐在してから

人の良さに、

この街が好きになりより良くしたいと語る。

「何かありましたら、

110でも派出所にでも連絡して下さい。」

敬礼して退店され、

私も敬礼してみた。

ちなみに鍵は二つになりました。

それでは

今夜もこの辺で警察ものといえば、

踊る大捜査線、

古畑任三郎、

危ない刑事、

刑事コロンボ、、

などなど星の数ほどの名作がありますが、 

私は

マッドマックス(1979)ですねぇ。

素敵な週末を

good night.