その夜、
年の離れた
男性二名に御来店頂く
「いらっしゃいませ。」
カウンター席に御着席頂き、
「甥っ子なんですけど…二十歳になったので
美味しいお酒を教えてほしい。」と、、
叔父はメニューを閉じた。
私は
甥っ子君とコミュニケーションをとりながら、、
最初の一杯を決めた。
1、両親ともお酒が強い。
2、友達と飲みに行っても一人だけ呑んでる。
3、酔ったことがない。
なかなかの強者と
私の腕が鳴り
カクテルの準備に入る。
私は
バーデビューのお客様には
オリジナルカクテルより
全世界共通の
スタンダードカクテルを提供するようにしている。
叔父は知多ハイボール
甥っ子にはライムカクテルのダイキリを提供させて頂いた。
(中略)
甥っ子君との
会話で次のカクテルを考えていく
好きな映画アメコミ、特にスパイダーマン
好きなスポーツ、バスケットボール。
好きなアイドルをメモったものの乱筆過ぎて読めない。
杯も進みも
甥っ子は顔色も変わらず
全く酔っている様子を伺えない。
私は
チェイサー(氷水)も進めながら
「ホント、強いんだねぇ、、、。」
叔父は
腕時計を見て
終電もあるので
「そろそろ、最後の一杯を。」
「かしこまりました。」
叔父の提案もあり
(度数が高いので
私の判断で提供出来ない場合もございます。)
甥っ子は
最後の一杯も飲みほして
「全部、美味しかったです!」
「ありがとうございます。」
叔父はお会計のサイン、
お見送りする後ろ姿は
振り返って頂き
「ごちそうさまでしたー。」
「強いわぁ。。」
甥っ子のセットリスト
1・ダイキリ★★★★☆
2・マティーニ★★★★☆
3・カイピリーニャ★★★☆☆
4・スクリュードライバー★★★☆☆
5・ソルティドック★★★☆☆
6・グラスホッパー★★★☆☆
7・ソルクバーノ★★★⭐︎⭐︎
★はお酒の強さ
ちなみに…
私の二十歳は
ダイキリ一杯で茹でだこ、
二杯目のマティーニで撃沈だった。
それでは
今夜も
この辺で
素敵な
週末を
おやすみなさい。