ある夜の出来事 さらば青春の光 (前)

今晩は、店主の石原で御座います。

 

その夜、そろそろ閉店かなと、後片付けを始めると「チリーン」と、ドアベル

 

 見上げるとスーツを着た若い男性「あのぅ‥‥ここは、どこですか‥‥?」

 

「??んっ、代々木上原ですよ??」

 

まぁ、一杯どうぞと手招き。

 

よく見ると髪は、ボサボサ、白シャツは、片側だけでろーんと出てるし、革靴は、かかとを踏んでる。結構、疲れている様子だ、スボンのポケットから小銭と煙草を取り出して

 

「これで、何か一杯、お願いします‥‥」

 

「ちょっと、待てよー、にー、しー、ろー、やー‥」

 

と、数えるも当店の最低金額に遠く及ばない。。

 

「うーん、これでは、うちでは、呑めないわー‥‥申し訳ない。」

 

かなり、しょぼくれているので、ミネラルウォーターの氷水と灰皿をご提供して、彼の話を聞く事にした。

 

どこか、懐かしさを感じる昭和のマイルドヤンキー風、くしゃくしゃのままセブンスターに火をつけて、一服。

 

ため息交じりに、ゆっくり語り始めました。

 

出身は、東北地方、この春から東京の会社に勤め始めたばかりの新人君、、、おっと!残念ながら閉店のお時間です。

 

この続きは、また今度という事で、またのご来店心よりお待ち申し上げております。f:id:bardragonfruit2002:20180406204904j:image