ある夜の出来事 男はつらいよ

今晩は、店主の石原で御座います。

 

高視聴率番組のプロデューサー横山さん(仮)、オーダーは、いつもの「ウォッカソーダ」、タバコに火をつけて、一服です。

 

「ふぅー。。」

 

カウンターに置かれた携帯電話の三台のうち、二台は、、鳴りっぱなし、着信タッチをして、

 

「どーも、どーも」

 

席を外して屋外へ、長い時は、二十分以上戻って来ません。ため息交じりに店内に戻って来ますが、また着信。

 

「どーも、どーも」

 

繰り返しです。横山さんが、今日もらった名刺が、ざっと三十枚以上。。

 

カウンターに広げます。

 

レコード会社から芸能プロダクション、広告代理店と業種は、様々、全国ネットのこの番組に出演する事によって、グッと知名度が上がるからです。なるほど〜、

 

「お会計して」

 

 少しお疲れ気味、お釣りを渡すタイミングで、着信音、携帯を無視しながら

 

「あのねー、男はねー、究極に追い込まれないと、ダメ!、、、そこから湧き出るものがあるからなぁ〜わかるか〜?」

 

私の人生でも、多いに当てはまる名言となりました。f:id:bardragonfruit2002:20180304015416j:image