ある夜の出来事 夏は終わらない

その夜も

暑い夜だった、、

カウンター席のスミス夫妻と

飼っているにゃんこの

親バカぶりに笑っていると

初老の男性が御来店、

「いらっしゃいませ。」

男性は

私の居るキッチンに来て小声で語る

「…お金を払うので

トイレを貸してくれませんか。」

「もちろん、どうぞどうぞ。」

私も小声で

左手で奥を指した。

私は

スミス夫妻とにゃんこの話に戻り

会話を楽しんでいた。

数分後に

男性はお手洗いから出てきて

「どうもありがとうございました。」

私に

千円札を渡す仕草をしたので、、

「いらないです!いらないです!」

男性は

「助かったので受け取って欲しい。」

私は

「いゃ…貰えませんお気持ちだけで、、」

男性は

下を向き頭をかきなが退店した。

閉店後_____

入口側の

キャンドルホルダーの下には

二つ折の千円札が挟まっていた。

それでは

今夜も熱帯夜、

水分補給を忘れずに

素敵な週末を

good night…