今晩は店主の石原で御座います。
平日の夕方椅子に乗り両手を上げてエアコンのフィルターの掃除をしながら開店準備をしていると背中に人の気配が振り返るとリュックを背負い無精ひげを生やした三十過ぎの男性が、
「あの〜〜す・み・ま・せ〜〜ん…お忙しいところ‥」
「…なにか?」
「週刊◯◯です‥」
「えっ!?えっ!?」
私は椅子から落ちそうになります。
「じ・つ・は、ですね〜…ピーーッの件でピーーッさんがこの辺りで呑んでいる情報があるのですが?何かご存知ないですかねぇ?」
(むむっむっ‥‥噂は聞くがうちには来たことがないのは事実。)
「いや、来たこと無いですねぇ〜」
「そうですか‥どこか出没情報とか聞かれた事ありますか?」
「いゃぁ〜それもーーちょとわかんないですねぇ…はぃ」
「そうですか、お邪魔しました。」
(あーーー!ビックリしたぁーなんか、無茶苦茶緊張したわーーーふぅー)
しかし目力がある記者でしたね〜、その間私は椅子に乗ったままの上から目線、今回はネタ元ではありませんでしたが例えネタ元だとしても私はお話する事は絶対に御座いませんですよ!
何故かって?
それは私にとって、た・い・せ・つ・な・お客様だからです。
今夜も今宵ひと時…与太話に花を咲かせ一日の疲れをほぐしましょう。貴方様の御来店を心よりお待ち申し上げております。