ある夜の出来事 こんな夜にはボロネーゼ

その夜____

白人男性三名に御来店戴く

おしぼりとメニューをお渡しして

「アリガトーゴザイマース。」

軽い会釈のあと

右手を下にオーダーを待つ、

三名は各々、

スマホでメニューをスキャンして

向かって左から

自家製ジンジャーエールのモスコミュール

余市のストレート

宮城峡のストレート

会話から英語ではないとわかるが

何語かわからない。

「ああーゆーふろむ、かんとりー?」

「Aha…ITALY.」

「イタリーーー!

ゆぁーふろーむタウン?…

ろーま?べねちあ?しちりあ?」

三名同時に、

「No!No! Bologna.」

「ボローーーニャ?!」

「I likeボロネーゼ❣️」

ここで

先客で御来店頂いてる

ジンジャーも参戦しての

イタリアナイトーーー!

ジンジャーも英語がペラペラなので

通訳してもらう。

ジンジャーはボローニャ

留学した事があると、

スマホの中にある

思い出の写真を見せながら

「どこだっけぇ…

ボロネーゼ発祥の店に行ったの。」

スクロールしてると、

三名は口を揃えて

「そんな、

店はいっぱいあるよーだって‼️」

ジンジャーは笑いながら通訳してくれた。

(中略)

イタリア人御一行様の

旅の目的は、

ビーフオンリー❣️」

「コーベビーフ、マツザカビーフ

スキヤキ、トンカツ、しゃぶしゃぶ…」

魚介類には興味がないという。

三名は二週間の

東京、京都の旅行

ジンジャーは

「日光もお勧めよ。」

「すき焼きなら今半もいいかも!」

「ランチならどこもお値打ち。」

三名はジンジャーの知る

穴場スポットを

スマホでメモる姿は

旅のステージが一段、

いやぁ…

二段上がった気がした。

それでは

今夜も

この辺で…

素敵な週末を

good night…