ある夜の出来事 キングスマン(2015)

その夜_____

外国人カップルに御来店、

「ウェルカム!」

私は

両手を広げて着席を促す、

御着席して頂き

メニューをスマホでスキャン、

男性は

サッポロ黒ラベル生、

女性は

ジンフィズを御注文頂く

二人の会話がひと段落したところで

私の十八番

「あーゆーふろむ、カントリー?」

「Aha…En、、、.」

私のリスニング力では

聞き取れない表情をすると

ジンフィズで使用した

ビーフィータージン(イギリス)を指差して

「England.」

ソーナンスネェー」(英語風)

男性は

翻訳アプリを開いて

マッハ両手打ちで

私に見せてくれた。

〝二年後に皇居近くのイギリス大使館で働くので

東京と京都を旅行がてら住む所を探しに来ました。〟

「オー、グッド!」

私は親指を立てた。

(中略)

私は

何か、、

会話の突破口がないかと

下唇を噛んで出てきたのが

「アイライク、キングスマンムービー‼️」

「I know I know 007parody.」

男性は笑ってくれたが

女性は知らなかった。

男性は

キングスマンのサイトを検索して説明するも

女性は首を傾げた、

イギリスでは

国民的な映画なのかと思っていが

そうでもない感じだった。

二人の雰囲気から

恋人か

夫婦なのか

分からなかったが

彼女は日本に住む事に

踏み切れていない感じがした

そんな

彼女の背中に手を添える姿は

さすが、

〝紳士の国イギリス〟

女性は

ジンフィズを飲み干し

少し微笑んでくれた。

それでは

今夜も

この辺で

素敵な週末を

good night…

7月23日(日)〜26日(水)までお休みさせて頂きます。