その夜、いゃ…まだ明るい夕刻時。
「生ビールはありますか?」
看板を点灯して五分、女性二名様御来店頂いた。私はマスクをアゴから口元に移動して
「お好きなお席にどうぞ!」
聞こえてくる会話から久々に再会した親子と判断できた…ビールを飲み干して、
「外食も出来なかった、五ヶ月ぶりの生ビール美味しかったわ」と笑顔のお母さん。
私も自然と笑顔になる。
「また来ますね。」
「是非、お待ちしております!」
実は…ここだけの話…生ビールはこの樽を最後にやめる予定をしていたが、ここに来て気持ちが初心に戻された。
〝やっぱり…生ビールは続けよう〟誓った夜となりました。