モンゴルの風が吹いた夜

その夜

開店して早々に

スマホ片手に女性が、

「すみません、ここはチャージありますか。」

私は

「はい、税込660円です。」

メニューを見てもらおうと振り返ると

女性は

カウンター②席にご着席していた。

マティーニのご注文を頂き、

「お待たせしました。」

「ありがとうございます。」

女性は

一口召し上がりスマホを指差し

「あのぅ…チャージお願い出来ますか。」

「…そっちのチャージ⁉️」

私は新喜劇風にずっこけ

スマホのケーブルを何種類か用意して選んでもらう。

「もちろん、充電はサービスですよ。」

女性は

モンゴル出身のモンゴル人、

友人が

代々木上原に住んでおり、

これから合流するにもスマホの充電がなく

連絡が取れなくなっていたと言う。

「なるほどー。」

(中略)

私はいつか

モンゴルの大草原をバイクで旅してみたいと…

こ・こ・で・

友人様と連絡がとれてお会計となった。

見送りながら私は

「やっぱり…モンゴルは星とか…綺麗なんでしょ?」

女性は振り返り

「それだけよー。」

ユーラシア大草原の満天の星空を想像させる夜となった。

それでは

今夜もこの辺で

素敵なゴールデンウィーク後半となりますように。

good night…