ある夜の出来事 前略、道の上より

 そんな秋の夕暮れ時、自転車で店に到着シャッターを開けて買い出しの酒瓶を店内に運ぶ。開店準備作業の第一弾は、ホウキとチリトリで店周りの清掃作業、お隣が煙草屋さん、この界隈で唯一オフィシャルの灰皿を設置しているのです。遠方から自転車で一服しに来る方も珍しくありません。そのため、入りきらない吸い殻、灰、自販機で買った空缶、プラカップ、コンビニの袋、使用済みライターなどなど。どうしても散乱してしまう。加えていうなら空缶一つでもあれば、二つ、三つ、四つとゴミがゴミを呼んでしまうのです。その為営業中でもゴミを発見次第、即撤去する様にしています。煙草屋のお母さんも清掃はしてくれていますが、隠すように自販機の上に置かれた空缶、空箱などは届かないので私が片すようにしています。

 

 振り返れば高校時代に金山駅の駐輪場に煙草のポイ捨てを毎日していた素行が、今になって降りかかってると思えば人生のバランスはとれている。

 

 そんな毎日の作業でも頭を傾ける謎な事はある…誰もいないな喫煙所の灰皿から出る煙の横で未開封の缶コーヒーがポツンと置いてある、飲み忘れるか?

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