その夜も閉店、
グラスに食器、調理器具などそれぞれ分けて洗います。
その中でも慎重になるのが繊細なグラスだ。
二十三年前は、
資金不足から百円ショップのグラスから始めて、
軌道に乗れたら
それなりのグラスを揃えればと思っていた。
その当時、
私は店が終わると週五ペースで
下北沢の伝説のバーのマーカス(閉店)にお邪魔していた。
マーカスは
三坪ほどの店でカウンター五席、
朝七時まで通常営業しており、
世田谷、渋谷のバーテンダーが集うクールなオーセンティックバーだった。
そこのオーナーバーテンダーだったジョニーに教えて頂いたのが
浅草にあるグラス&バー用品専門店の創吉だった。
ジョニーは
「久也さん、グラスに興味あるなら今度の休みにでも創吉に行きましょうよ!」
「是非是非、連れてって。」
ジョニーの話では、
①店内で会話は禁止(基本一名で来店)
②手持ちカバン等はグラスに当てないように店が用意されてるカゴに入れる。
③グラスを触る際は一言声をかける。
などなど…色々と教わった。
あれから二十三年経つも
グラスが足りなくなると浅草に行く。
ここだけの話、、
グラスは、ほぼ
私が
割っております。
そんな創吉に
今年、初めてお邪魔した。
浅草駅は
ド平日でもわちゃわちゃ…
海外からの観光客でごった返し、
旗を持った案内人が
外国人観光客をまとめていたりと噂通りの浅草がそこにあった。
創吉もこの数年お邪魔する度、
海外からのお客様の姿が…
私は思う、
日本のバーの評価が高いと言われるのも
創吉のグラスがあるからだと。
創吉ホームページ
それでは
今夜もこの辺で
素敵な週末を
good night…