ある夜の出来事 探偵はBARにいる

今晩は店主の石原で御座います。

 

役者の豊川さん(仮)が某探偵事務所に所属していた頃のお話、、

 

依頼者から御指名を頂くと全くの別人となり地方都市に住むターゲットの景子さん(仮)に近づきます。

 

最終目標は豊川さんと景子さんがホテルに入る写真一枚、約一年かけて任務は遂行されます。

 

最終局面、当日は探偵事務所からカメラマンがホテル入口で待ち構えるなか二人は夜のホテルに現れます。

 

〝パシャ、パシャ〟

 

写真を収めて撮影成功のメールを豊川さんに送ります。

 

もともと別々の部屋で宿泊という約束でホテルに誘っているので豊川さんの部屋で撮影成功メールを確認します。

 

早速、身支度をして景子さんの眠る部屋を横目にフロントへ…二部屋分の精算をしてチェックアウトしてその日のうちに新幹線で東京に戻り携帯電話の解約する。

 

翌日から景子さんは豊川さんへの連絡が一切取れなくなり、残ったのは三枚の写真だけ、、

 

 のちに依頼者と景子さんは離婚成立します。

 

「へーーーーぇ」

私はあんぐりと口が開いたまま、豊川さんも依頼とはいえ未だに思い出し胸が痛み景子さんの住む地方都市には一生、行けないそうです。

 

 「なるほどね〜」ウイスキーを一杯ゴクリッ…。

 

 豊川さんいわく今回は一年がかりでしたが逆の〝ハニートラップ〟は貴方好みの女優の卵が抜擢され大抵のお・と・こ・は早くて二週間、遅くても二ヶ月で接近、完落ち、任務完了となるそうだ。f:id:bardragonfruit2002:20180109004558j:image