週末の夜、
ヤンキースのダメージキャプを被ったアメカジ男性と
カジュアルジャケットを羽織った男性にご来店いただく、
「代々木八幡でお寿司を食べて帰ろうと思ったら
かっこいい店だなぁ…と思って寄ってみました。」
「それは、ありがとうございます!」
オーダーは
マッカランハイボールと山崎のロック。
会話は
寿司屋の続きのようで
互いの二十代後半の娘さんの心配ごとだった。
(中略)
二杯目のオーダーでバックバーを眺めていると
「あれはマスターのポルシェ?」
「いえ、違いますよ。」
「ちょっと見せて。」
私は
ポストカードを手渡しながら…
「ジェームス・ディーンのポルシェで、
この数日後に事故って亡くなったので最後の写真なんです。」
「ジェームス・ディーンねぇ…
エデンの東、
ジャイアンツ、
あと…理由なき反抗、
今の人は
知らないだろなぁ
二杯目の山崎のロックを飲み干して、
「なんでだろう、
娘もさぁ…
クラッシック音楽は聴くのに
古い映画も観ろって言ってんだけどさぁ
観てくんないんだよねぇーー!」
相方が腕時計に目をやり
「電車なくなる、お会計で!」
それでは
今夜もこの辺で
素敵な三連休となりますように
おやすみなさい。
※私が十八才の頃に買ったジェームス.Dのポストカード
あれから四十年、五回の引越しをしても
思い出したかのように本の間から出てきてくれる。
