その夜、
天辺を過ぎた頃、
男性が扉を開け、
「…五人で二人飲めないけどいいですか。」
「もちろんどうぞ!」
私は
奥のテーブル席を指してご案内した。
飲めないとは、
下戸か禁酒中かと思いきや
小学生ぐらいのお嬢ちゃん二人の事だった。
聞こえる会話からパパと娘二人と友人男性二名と判断できた。
パパは生ビールで
友人男性は、
ジントニックとシャンボールカクテル、
お嬢ちゃん二人は
オレンジジュースとクランベリージュースをチョイスした。
全員のドリンクをテーブルにサーブして
「はい、かんぱーーい!
◯◯◯ちゃん八歳のお誕生日おめでとう!」
チンチンーーーー。
なるほど…
上座の娘さんが天辺を回ってお誕生日となった。
パパが記念にスマホで数枚の写真を撮り、
娘さんに見てもらう。
「…ダメ撮り直して。」
お嬢ちゃんは背筋を伸ばし髪を整えて
〝このアングルで〟と指定する。
私は
グラスを拭きあげながら思った。
八歳にして…
女性の美しさを
完璧に表現していた。
それでは
今夜もこの辺で
素敵な週末を
good night…